顧客ロイヤリティを測る「究極の質問」がある。
「あなたはその商品(サービス)を友人・知人・同僚などに薦める可能性がどれくらいありますか?」
この質問に対する答えを下記の図のように0~10の11段階で評価しスコア化したものがNPS。
スコアに応じて顧客を下記の3つにカテゴライズすることができる。
●9~10は推奨者(プロモーター)
:自ら進んで再購入してくれる。80~90%の割合で推奨クチコミをしてくれる。
●7~8は中立者(パッシブ)
:推奨も批判もしない受動的な立場で、他に良いものがあればそちらを選ぶ。
●0~6は批判者(デトラクター)
:再購入をする確率は少なく、80~90%の割合で批判のクチコミをする。
そして、
プロモーターが占める割合(%)から、デトラクターの割合(%)を差し引いた%数値がNPSの数値となる。
たとえば、プロモーターが15%、デトラクターが20%の場合、NPSは-5%ということになる。
※NPSは、-100%~100%で表される。
じゃぁ、何%であれば平均なの?とか良いの悪いの?っていう、参考評価基準は、
◆書籍などで話題になっているザッポスで、電話調査でNPS:90%。メール調査では83%。
◆各業界のリーダー企業でもNPS:80%に満たないことが多い。(ザッポスは驚異的!)
このあたりが参考指標にはなりそう。
顧客ロイヤリティは、広告だけでなく全ての顧客体験の総和で決まるものなので、
それを数値化できるNPSは、企業活動の評価という面で価値のある指標だと思う。
あと、調査する場所や期間をコントロールすることで、
広告や販促活動などの評価基準にも応用できそうな気もする。
海外ではソーシャルメディアのキャンペーンの効果指標などにも使われ始めていて、
USのイーベイ、GE、ノキア、フィリップス、シマンテックなどのグローバル企業も
NPSに注目している。
先日旅行に行ったプーケットのホテルでもチェックアウト時のアンケートで、
「サービスを体験してみて、他の人に勧めたいと思うか?」というNPS的項目があった。
また、地元のドラッグストアではこんなPOPまで!
NPSが言及されている書籍2つ。
ソーシャルメディアとも一緒に語られることが多いのも特徴か。
ソーシャルメディア・ダイナミクス ~事例と現場の声からひもとく、成功企業のソーシャルメディア戦略~/斉藤徹

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ロイヤルティリーダーに学ぶ ソーシャルメディア戦略/高見 俊介

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読む価値のある2冊だと思う。
渋谷で働くコミュニケーションプランナー
nino_san


