
思わぬタイミングで風の神ウィルムと遭遇したヴェルムドール。
本来は勇者リューヤの力の秘密に触れる情報を求めていたのだが、その場所が試練の迷宮でもあり、相手は気まぐれな風の神とあって満足な成果は得られない。
しかし、そこで貰った余録のほうは予想外に強力なものだった。
そんな戦力も体制も外交も整いつつあるザダーク王国が奇襲を受ける事になるとはヴェルムドールも思っていなかった。
魔王対決の第5巻。
試練の褒美、イースの告白、次元城強襲、陽動と当惑、フィリアの罠、中島涼までの話。
ここまでは本筋にちょこちょことちょっかいを掛けていたイースが人族の魔王として正面から挑んでくる展開。
この流れはしばらく先の話だと思っていたので、驚かされた。
展開が展開なだけに切ない話が多くて、このシリーズにしてはそちら側に突出していたかな?
キ…、キマシ…?(笑)