メタリオの裏切りで人類に見切りを付けたヴェルムドール。
ジオル森王国に乗り込んでシルフィドと友好条約の締結に漕ぎ着ける。
それは亜人排斥論を唱える聖アルトリス王国を孤立に導くための布石であり、最終的には敵と目される命の神が重く庇護する人間種の包囲網を作り出す一手目だ。
しかし、大胆な動きを始めたヴェルムドールに対して命の神フィリアの手駒も不気味な蠢動を見せる。


始動の第3巻。
ルーティの嘆息、勇者譚の裏側、ジオルの公表、外交官のお仕事、召喚魔法、紫の少女までの話。
ザダーク王国とジオル森王国の友好条約締結の余波と、それに伴うルーティの懊悩、聖アルトリス王国で絡み合い始める人間関係といった内容。
この巻で大きな変動は無く、新たな局面を見せ始める各地の変化のそのまた伏線みたいな感じになっている。
要するに全体的に地味な内容なんだけど、緊迫してないだけコメディパートも多くて違う楽しみ方が出来る一冊かな? 


理解(意味深)(笑)。