
封印遺跡のゴーレム軍団との戦いをギリギリ生き延びたヴェンデリンパーティーとブランターク。
遺跡に有ったのは複数の魔導飛行船とそのドック、各種魔導具に膨大な資料などなど、その資産価値は国家予算規模だった。
全てをヘルムート王国が買い取った結果、ヴェル達は破格の資産家集団と化してしまう。
金銭絡みのトラブルを恐れたエル達メンバーはそのほとんどをヴェルに押し付けて済ませた。
しかし、それも国王以下の思惑の内。
ヴェルが受けたブライヒレーダー辺境伯からの依頼は、十五年前のバウマイスター領の魔の森侵攻作戦に参加した兵士のゾンビの浄化。
それはバウマイスター騎士伯と後継者クルトを刺激する意図があるのだった。
帰郷編の第4巻。
魔導ギルド騒動からバウマイスター領への帰郷、未開地開拓までの話。
ヴェルに思い入れがない故郷ではあるが懸念材料でもあったバウマイスター領絡みのあれこれに着手する内容。
貴族達の思惑は解っていながら振り回されざるを得ないヴェル。
ヴェルの執着心の無さがつけ込まれる隙であるし、逆にその執着心の無さがヴェルを手放すわけにはいかない者達を不安にさせる材料でもある。
実にままならない。
「神様、お腹空いた…」(笑)。