四葉家次期当主候補・司波深雪は自分のガーディアンである兄・司波達也が苦手だった。
中学に上がった12歳の夏、沖縄を訪れた深雪は自分に付き従う達也の無表情に言いようの無い不快感を抱く。
兄妹であれど立場は違い、母の深夜はそれを当然として深雪に言い聞かせ実践もしていたが、彼女はどうにも「しっくりこない」と感じていたのだ。
そして、沖縄を襲った或る事態が深雪の心を大きく変える転機になるのだった。


追憶編の第8巻。
達也13歳、深雪12歳、これからの兄妹の在り方を決めた夏の話と、四葉家を特殊にさせた或る事件を描いた短篇。
深雪が今の深雪になるまでの話だから、どうにも全体にダークな雰囲気が漂っている。
エリカとレオが居ないのも一因だろう。
物語の転がし役が全体の雰囲気作りに大きく貢献しているのがよくわかる。


「うふふ」(笑)。