
古代遺跡と言う名の大地の民のアトラクションコースを突破して帰途に強襲してきたバルドを東宏の隠し玉で蹴散らしてダールの拠点に戻った彼らを訪れたのは、ファーレーンのレイオットの諜報員と化したかつての暗殺者レイニー。
宏のトラウマを最大限に刺激する彼女に気色ばむ春菜達だが、今のレイニーの任務がアズマ工房の希望に添う以上、有る程度の譲歩もやむを得ない。
ダール女王からの招待も、目的地がイグレオス神殿であるのを考慮すれば拒めぬのだが、その女王がひと癖もふた癖もある人物だった。
ダール編後半の第7巻。
ダール王宮から陽炎の塔、ウルスの工房増強にフォーレ行きの準備までの話。
これまで冷静な立ち居振る舞いでパーティーを支えてきた春菜が、完全にこじらせちゃってダメダメになる展開。
宏の過去話と恋愛模様が本筋より分量を食っていそうな勢い。
従来、商業ベースの作品ってドラマチックな部分以外を贅肉、長いエピローグを蛇足と扱う傾向が強かったが、web小説の書籍化が目立つようになった昨今、キチンと生活を描くという作品も増えてきている。
ダラダラと長くなってしまうデメリットは確かにあるものの、そういう部分も面白いと感じる自分のような読者層も増えているからこその需要なんだろうな。
藤堂春菜の報復(笑)。