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異世界冒険譚。


冤罪による手配で深淵の森に居を構えた沢辺裕次郎とセリエ。
森に棲む魔物たちを薬師としての技能で助け、この地での生活も安定したころに入り込んできた魔王マカベル。
異能を原因とした他人との断絶で少女としての身体と心しか持てなかった彼女を憐れに思った裕次郎は、マカベルが異能を制御できるように導き、同居を実現した。
順風満帆と思える深淵の森の生活だったが、その地にも人の侵略と勇者の脅威が迫る。


軍隊&勇者vs裕次郎の第4巻。
まさに確信犯と言える勇者の行動理念と資源を渇望する人族の欲望が、人の傲慢を如実に表すエピソード。
逆に現代日本からやってきた裕次郎の差別意識の欠如と異世界文化との意識の乖離が浮き彫りになる。
それは主に裕次郎視点で描かれているから彼が正しいように見えるが、実際に枠の中にいる人々から見ればその行動は奇矯以外の何物にも見えないと想像もできる。
最終的には個々人が、何が大事で何を守りたいかでしか決まらないのだろうな。


マカベルの自業自得(笑)。