今回の舞台の原作「Alice」(原題:ALICE’s ADVENTURES in 100 Land)は

日本翻訳版「不可思議な国のアリスの冒険~或いは100人の少女のとても哀れなる末路について~」が自費出版で少部数発売された程度でしたが

その内容の面白さに日本で何度か上演されています

 

原作者のルイス・キャロル (作中ではチャールズ・ドッドソン)の思い知らぬ間に一人歩きしたアリスは

「少女」像を押しつけせれ、大人の女性へと成長することも許されず

判で押されたような同じ衣装、同じ振る舞いを延々とさせられる

アリスというキャラクターの悲劇性について、ここまでシニカルに描いた作品はないのではないかと思います

 

 あたしはアリス

 なぞなぞが大好き だってこの世界には謎がなくなってしまったから

 未来も希望も失って とうとう残ったものは空っぽの頭の中

 みんなはあたしをこう呼ぶわ 何も知らない夢の子供

 確かにその通りだけど でもね

 この世界は 退屈でドラマのような事は 全然おきなくて

 死にたくなるほどの永遠が 毎日毎晩 追いかけっこしているの

 もう大げさな物語なんてない 冒険もない

 本物だって偽物だってなんだってあたしはあたし あたしはアリス

 かみの言葉をつまんでみても誰も助けられない

 目を閉じてもまぶたの残像は決して消えない

 数学は嫌い 倫理学も宗教も

 でも なぞなぞは大好き だって世界はこんなに退屈なのだから

 

これは実際には使われなかった歌の一部です(原本のあとがきに掲載されています)

詩とよぶには少々稚拙で、何を伝えようとしているのかさっぱりわかりません

でもそれが「Alice」の本質なのです

 

作者は2008年に渡米中の飛行機の中でこの作品のプロットを組み立て

ひと月ほど過ごした安アパートの中で、連日聞こえる隣室のパーティの音−まさしく映画「DreamChird」のうるさいアメリカ人記者たちのような−に悩まされながら執筆したそうです

 

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さて、まだ詳細は決定しておりませんが

今回の「Alice」のデジタル舞台化を記念して、来春「不可思議な国のアリスの冒険~或いは100人の少女のとても哀れなる末路について~」の出版が予定されています

 

詳細が決定しましたらまた改めてご案内いたしますので

今しばらくお待ちください

 

デジげき