#がん治療研究
がん幹細胞の"ゲートキーパー"を発見「骨のがん・骨肉腫の根治」へ/岐阜大学
・がん幹細胞の自己再生能力・腫瘍形成能の因子(言わば元凶)「PDK1」を特定
・骨肉腫だけでなく様々な難治性がんの根治期待
※米学術誌『Cell Death & Disease』掲載


岐阜薬科大学・岐阜大学・山梨大学の共同研究チームは、骨のがん「骨肉腫」の根治に向けた新たな突破口を見出しました。
がん幹細胞の幹細胞性(自己再生能力)や腫瘍形成能を制御するカギとなる因子「PDK1(ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ1)」を特定。

がん幹細胞は、治療抵抗性・再発・転移の原因とされ、がん治療の難しさの元凶とも言えます。
本研究では、PDK1が骨肉腫のがん幹細胞で高発現し、エネルギー代謝のバランス調節を通じて悪性化を促進していることが明らかになりました。

この発見は、PDK1を標的とすることで、骨肉腫だけでなく他の難治性がんにも有効な新たな治療薬の開発に繋がる可能性を示しています。

2025年7月30日、権威ある米国学術誌『Cell Death & Disease』に掲載されました。

※『Cell Death & Disease』の信頼性は?
『Cell Death & Disease』は、大手学術出版社「Nature Publishing Group(Nature系)」が発行する査読付きの国際的な生命科学誌で、細胞死・がん・再生医学などの分野に特化しています。

Nature系列のため、信頼性・影響力ともに高い雑誌と評価されています。
よって、信頼に値する国際誌であり、今回の研究成果も学術的に重要かつ注目度の高い内容といえます。