#適度な運動
週に1時間の運動で、がんによる死亡率が半減。新たな研究で明らかに/Women'sHealth
●07-22年、約2.8万人ステ1がん(主に乳・前立腺)診断者対象調査
●診断前1年で定期的運動→死亡率25%低、適度~激しい運動を週1時間以上→同47%低 他
英語記事↓
運動によって予後改善の傾向があることは、既に知られていますが、この記事のポイントの一つは、がん予防にと考えて運動を継続していてがんに罹ったとしても大きな意味がある、ということかなと思います。
また、仮に運動をしていなくてがんの診断を受けたとしても、出来る範囲で運動をしていくことは無駄にはならないのでは、とも思いました。
またこの記事では、運動ががん治療にどう役立つのかも記されていますが、ここでは治療前の一定期間で実施するプレリハビリテーションの紹介があります。
命に関わる大事な事だと思います。
以下、こちらの英国やカナダなどで積極的に実施されているプレリハビリテーションについてまとめてみました。
■プレリハビリの主な内容(がん種にかかわらず共通)
1. 身体的トレーニング(運動療法)
・有酸素運動(ウォーキング、自転車こぎなど)
・筋力トレーニング(特に脚の筋力)
・柔軟性向上(ストレッチ)
・呼吸訓練(特に肺がん手術などの場合)
→目的:体力と肺活量を上げ、術後の合併症や体力低下を防ぐ。
2. 栄養介入
・栄養士による指導
・栄養補助食品の導入(必要に応じて)
・食欲がない人には少量高カロリー食の指導
・免疫力を高める栄養素(たんぱく質、ビタミンなど)の補給
→目的:筋肉量を維持・増加させ、免疫力と回復力を高める。
3. 心理的サポート
・不安・抑うつの評価(質問票など)
・カウンセリングやマインドフルネスの導入
・認知行動療法(CBT)
→目的:治療に対する心理的ストレスを軽減し、治療への前向きな参加を促す。
4. 禁煙・断酒サポート(必要な場合)
・手術や治療へのリスクを下げるための指導
・行動療法や補助療法(ニコチンパッチなど)
■実施期間・タイミング
通常は治療開始の2~4週間前からスタートします。
一部の国では診断された直後から開始されます。
■効果として報告されているもの
・術後合併症の減少(感染症、肺炎など)
・入院期間の短縮
・疲労や不安の軽減
・早期の社会復帰
■プレリハビリに関わる医療スタッフ
・医師(がん専門医、麻酔科医)
・理学療法士・作業療法士
・栄養士
・臨床心理士
・看護師
・ソーシャルワーカー
英国がん患者団体 Macmillan Cancer Support
Prehabilitation resources for healthcare professionals | Macmillan Cancer Support
カナダのプレリハビリ推進団体 Prehabilitation Canada
Practitioner Information - Prehabilitation Canada | Patient Medical Guides