#がん治療
がんはなぜ転移するのか 根源的な問いに迫る研究成果、京大などが突き止めたこと/ニュースイッチ
●がん転移の一歩目は活性酸素からのがんの”逃避行動”
●マウス実験_がん細胞外の活性酸素種消去で転移を60~70%抑止 他
つい先日、ネイチャーがアクセプトした論文ということで取り上げさせていただいたものですが、大きな反響を呼んでいるようです。
わかりやすく説明されていますので、再度取り上げさせていただきました。
私はまずこの論文に関する報道を最初に知った時、抗がん剤ってがん細胞を酸化ストレスに晒すことでがん細胞を殺傷するのに、その酸化を抑止するようなことをして大丈夫なのかな、と思いました。素人ならではだと思います。
マウス実験で、活性酸素を消去することによってがん転移の60-70%も抑止されることがわかったのですが、これは、”がん細胞外”の活性酸素除去ということです。
つまり、がん細胞の周辺環境の酸化を抑止することで、がん細胞がどこか別の所に行こうとする転移の始まりを抑えたということ、なのでしょう。
ということは、がん細胞そのものは酸化させる一方、その周辺環境は真逆に非酸化させることがポイントになってきそうですね。まあもちろん、そんな簡単な話ではないはずですが。
いずれにしても、期待の大きい研究です。進展を心より願います。