#がん治療
“がん診断から数年で生存率改善傾向も”「治療者に明るいメッセージになってほしい」 国立がん研発表/日テレ
●2012年にがんと診断された人の10年生存は46.6%
●診断当初よりも診断後数年経た患者の方が「5年生存率」が上がる傾向
出所が国立がん研究所ですから、嘘とか間違いはないと思うのですが、2023年に発表された10年生存率は53.3%です。
これは、2010年にがんと診断された患者約34万人の10年生存率を指していました。
恐らく、基準が見直されたとか、より正確な数値になったとか、そういう数値を作る上での要因があって前(2023年発表のもの)より低い数字になっているのだと思います。
医療が後退しているということはありません。
私が申し上げたいことは、この報道の通り、明るいメッセージとして受け取っていただければ、ということです。
ものすごく簡単に言えば、ですが・・・・
がん医療は、既にあるものを基準として、それよりも良い結果が出ることが試験によって明らかにされると、新たに標準治療として採用されていきます。そして、そのペースは割とコンスタントなわけです。
ですから普通に考えると、例えば昨日、がんであることが診断されたとして、現時点で使える保険適用されている薬や治療法を活用しての今後病状がどうなるかの予測というのは、あくまで現時点でのものであることをわかっておくべきだということです。
もちろん、がんは難しいとされる病気ですから、なかなか標準治療が更新されないものもあります。
しかし、世界のどこかではあらゆるがんについての治療法が研究されています。それは、人助けと言うよりも、大きなビジネスにつながっていくという医療の一側面によります。
このようい言うと美しい話ではありませんが、信ぴょう性はあると思います。
ですから、あきらめずになんとか頑張って治療を続けたり、情報を集めたり、生活をより良いものにしていったりすることには意味があるわけです。