#がん治療
がん治療の新たな鍵 "SLF11"たんぱく質の働きを解明/科学技術振興機構
●"SLF11"が多いがん細胞は化学療法がよく効く→一般的な病理検査で発現の有無確認可能
●抗がん剤治療での個別化医療推進に期待

 

SLF11たんぱく質が抗がん剤の効きを判断することに有効である、というものです。

 

医薬の進展はめざましく、苦しい症状が起きにくい薬、副作用に対応する薬なども登場しています。

しかし、抗がん剤の副作用についてのお悩みというのは、依然として、治療中の方やそのご家族にとって最大級のものであることに変わりありません。

 

この化学療法、抗がん剤も、よく効くというならやってみる価値、がまんして耐える価値がもっと大きくなるのではないでしょうか。

または、あまり効かない抗がん剤なら「やらない」という選択があってもおかしくはありません。

 

この効きの部分を判断するにあたって、このSLF11が有効な基準になるというものです。

 

治療をほぼ終えた方々に対して、いわゆる遺伝子パネル検査が保険適用されたりもしていますが、こちらは検査に時間がかかったり、コストが大きくかかったりするという問題がまだ解決されていません。

 

こちらのSLF11があるかどうかの検査は、一般的な病院でも簡単に行えるものですので、取り組みやすいものになりそうです。

まだ初期の状態で、効果が得られるだろう薬の選定に役立つなら治癒の確率もぐっと上がります。

とても期待の大きい検査と言えます。