#がん治療
酸化亜鉛使った研究で島根大が成果/朝日新聞
●小細胞肺がんマウス試験、がん消滅、増殖抑止、抗がん剤による耐性がん細胞にも効果
●正常細胞への影響は少、副作用少ないと見込む
●”抗がん剤との併用で新たな療法になるのではないか”

 

がんだけに強い酸化作用を起こさせるために、抗がん剤に酸化亜鉛を添加してみたら、という実験での成果かと思います。

 

マウス試験で有望な結果が得られているのですが、これが小細胞肺がんを対象にしているところはポイントです。

 

手立てが限られる小細胞肺がんで、しかも耐性獲得後のがん細胞にも効果が成されるのなら有望です。

 

この研究が進むかどうかでハードルとなるのは恐らく、金になるかどうか、というところです。

安価な素材を用いることで抗がん効果を増強出来るのは素晴らしいことなのですが、これを証明するためには大規模な臨床試験が必要となります。それには莫大なコストがかかります。

そのコストに見合うだけの見返りが、この酸化亜鉛には見込めるのか、ということです。

つまり、薬というのは、確かに強いエビデンスが揃っていて素晴らしいのですが、儲け話ではなければ成り立たないものということですね。

 

治療のメリットが優先されるような方策が早く見出されるように願う限りです。