#大腸がん
星の観測技術で便潜血を瞬時に検知 大腸がん早期発見/日本経済新聞
●便に光を当てて目視不可の血液(潜血)を検知
●将来はトイレで早期大腸がんリスクを判定出来るようになるのか ※有料記事

 

ひと月ほど前に出ていた話題で気になっていたのですが、日経掲載ということで取り上げました。

 

こちらが国がんさんでの取り上げられていたものです↓

 

日本では人口に占めるがん罹患者数が多いわけですが、その中でも多いのが大腸がんで、行政的、マクロ視点的にはこの大腸がん対策ががん全体の対策に影響してくるわけです。

 

大腸がんの特徴は、初期段階で医療対応出来れば、かなり高い確率で治癒することです。

大腸がんと言っても、大きな臓器のどこに出来るかにもよりますし、罹患された方の身体状態にも関連して、全ての大腸がんが・・・ということは言えないのですが、概ね、そのような結果は出てきています。

 

ということは、この大腸がんという病気は、早期で発見することにかなり大きな意義があるということです。

そのような中でこの便潜血をトイレで用を足すだけで確認することが出来る技術は、行政のテコが入る可能性すらあると思います。

 

便潜血測定機能が付いたトイレで用を足して、「要検査」となった場合には、病院で精密検査を受ける、という早期発見のためのフローが成り立ちそうです。

もともと大腸がん罹患リスクが大きいと判断できる場合は、定期的な大腸内視鏡検査とこの便潜血を併せていくというのも良いかも知れません。

 

こちらの技術はあくまで画像解析技術なのですが、血液をしっかりと捉えることが出来るようですので、技術が進めばいわゆるタール便と言われるような、大腸よりも上の臓器で発生した出血も感知出来るようになるかも知れません。

また、他技術との組み合わせによって、便の深部を瞬時にイメージング出来るようになれば・・・など、色々と想像が膨らみます。

 

私はかねてから、早期発見と早期治療はワンセット、という風に考えています。

ゆるされる、とわかるから「ごめんなさい」と言えるように、早期なら治る、とわかるから早期発見のための検査にも積極的になります。

大腸がんについては、それが確立されてきているということです。

医療の進歩は素晴らしいですね。