#がん治療
「がん治療中、特にどのようなことに辛さを感じましたか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.51/オンコロ
●副作用37%、がん治療内容13%、仕事関係13%、金銭面12%
●一人で辛さを抱え込まみすぎる必要はない、精神腫瘍科、がん相談支援センターなどある
この記事には、具体的にどのように辛かったのかということが列挙されています。
ここで共感を得ることが出来る方も多いのではないでしょうか。
辛さ、というのは、自分自身や自分に関連して起きていることへの精神的な反応であり、これと向き合うことはつまり、辛さをもっと辛く感じること、と言う気がします。
ですから、どう辛いのかについて、例えば誰かに話をするがあまり前向きでなかったりもすることもあるのですが、実はこの話をするという形で辛さを文章化することで、どれほどの悪い事が起きているのかを、客観的に評価することが出来るようです。
自分で抱え込む、という言葉がよく使われるのですが、これはそういった文章化をすることなく、自分の中だけでその出来事の悪さ加減を評価し続けることになり、この場合、だいたいが現実よりもかなり悪い評価を下すことになるのです。
つまり、実際に起きているよりももっと悪い状況に置かれていると感ていること。
これが、自分で抱え込む、ということと言えます。
人に相談したところで病状は変わらない、とか、がん治療が良い成績になるわけではないから・・・
とも考えたりもするのですが、そういう悪さ加減を適切に評価出来るようになると、結果的には病状や治療成績にも良化の可能性が見えてくるのではないでしょうか。
人と話をすることで、新しい情報が得られる”かも知れない”
新しい情報によってまた別の治療法が見つかる”かも知れない”
別の治療法は今よりも病状を改善してくれる”かも知れない”
もちろん、可能性の話であって確実にそうなるということではありませんが、可能性を広めることこそサバイバルである気もするのです。
また、人に辛さを話をすることで、考えていたよりも悪い状況ではないことがわかってくると、気持ちが一気に前向きになるものです。
つまりこれがQOLの改善です。
その話、その相談に乗ってくるのが、腫瘍精神科さんであったりがん相談支援センターです。
これを利用しない手は無い。と言えそうです。