#がん治療
がんの悪性化に関わる細胞外小胞分泌の新たなメカニズムを解明/がんプラス
●多くの転移性がんで高発現の「PSAT1」を抑制することで転移抑制
●乳がんの骨転移抑制確認 他
細胞外小胞というのは、全ての細胞で認められる小胞、まあ小さな小さな泡のようなものと考えてよいと思いますが、これががん細胞の場合は厄介者なわけです。
細胞外小胞の中には、遺伝子に関連する核酸物質やタンパク質が含まれており、どうやらこれによって細胞間の疎通が成されることでがんの増殖や転移をひきおこしているようです。
今回のこの東京医科大学さんの研究では、動物実験から乳がんの骨転移抑制という重要な確認が得られているのですが、その鍵となるPSAT1遺伝子は多くの他のがん種で認められるものですから、がん治療そのものにインパクトをもたらす可能性がありますね。
期待の研究と言えます。