#がん治療研究
インクジェットプリンター技術の応用でがん細胞に薬剤を送達/MITtech.レビュー
●子宮頸がん細胞で実験、1秒間に1000回の高速吐出インクジェットシステム使用→細胞膜の損傷無しで細胞内に液滴分子が到達
●手術中に対象細胞群に薬剤送達など用途が考えられる
https://www.technologyreview.jp/n/2023/10/10/319190/
実は、あまりピンと来ていないので素人なりの解釈です。
がん細胞に薬剤を送達するということは、薬物療法でかなり重要な点であることはわかります。
抗がん剤などは通常、転移の可能性がある全身への効果を狙ったものが多いわけです。いわゆる全身療法です。
一方、既に発生してしまっているがん細胞をターゲットとするのが、切除手術や放射線治療による局所治療になるのですが、このインクジェット技術を使う技術は、後者の部類になってくるかと思います。
ポイントとしては、細胞膜を傷つけず、その内部にある細胞に薬剤を到達させることが出来るということと見ます。
また、高分子薬を細胞内に浸透させることが出来るということも、創薬の幅が増すことにつながると思います。
インクジェットプリンターのあのインクが噴出する先を対象に当ててシュートするようなイメージですかね。
がん治療に限らず、今後の薬物療法で重要なデバイスになりそうな予感です。