#がん治療研究
オルガネラ(細胞内小器官)を介したがん促進性の免疫制御機構ががんの悪性化に関与/東京大学
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20231003.html

 

ここ1週間ほどは、ご紹介できるネタがかなり少なく、ちょっと難しい話ですがこちらを取り上げてみました。

 

がん細胞の低酸素状態が、がんの悪性化の原因と目されていましたが、その原因を突き止めたというものです。

 

その構造はかなり複雑なのですが、低酸素によって骨髄由来細胞でコレステロール合成経路(活性化への道筋のようなもの)を活性化させ、これによってがん促進性細胞を腫瘍内にどんどん入り込み新たな血管も次々と作られることでがんが増殖してしまう、という感じのものです。

 

この骨髄由来細胞でもコレステロール合成経路を遮断(阻害)すること、またそういうオルガネラと言われる細胞内で起こる機構そのものを標的にした治療が考えられるようになってきたぞ、という発表になります。