#食道がん
放射線療法でステージ4b食道がんの長期予後が改善/メディカルトリビューン
●対象101例、一次治療としての化学放射線療法の2年生存率55.1%、化学療法34.7%→うち83例で後に根治切除施行
●化学放射線療法群は化学療法群より局所、所属内再発が低(8%:30%)
ステージ4bの食道がんというと、打つ手無しのようなイメージを持たれる方も多いと思いますが、やれることがある、ということが証明されるような試験であると思います。
試験の結果からは、化学放射線治療の方が化学療法も、がんを退縮させる効果はあるようですが、局所再発率という点では明確に化学放射線治療の方が低くなっています。かなり低い数字と言えますね。
いずれにしても、根治切除が出来るかどうかがまず大きなポイントであるようですが、こちらも101例中83例で実施出来ている点では良好な成績とも言え、切除不能から切除可に代わったと言う点では良好なコンバージョンになりますね。
そして、局所再発の防止までを見越して予後改善への確率が高いのは断然に化学放射線療法の方、と結論付けることが出来るように思います。