#がん哲学外来
がん哲学外来とは?「がんも病気も個性の一つ。病気であっても病人ではないのです」樋野興夫さん/Yahoo
●じっくり対話して不安・悩みを気にならないように
●医療と患者の隙間を埋める役割
●病気と共存する心構えで「がんの優先位置」は下がる
●無料
https://news.yahoo.co.jp/articles/6df4f5f9bc4790c253c12527d1992c1bc97c6c43
最近、よく耳にするようになった「がん哲学外来」。
その開設において草分けの存在であられるのが、こちらの樋野興夫先生です。
現在、新渡戸記念中野総合病にて、がん哲学外来を受け持っておられます。
もともとは患者さんとの接点があまり無い病理医さんであられたことは、がん哲学外来の必要性を強く感じられた一つの要因かも知れません。
最近もう一つよく耳にする「腫瘍内科」という科があります。
こちらもがん患者さんのアドバイザー的ではあります。
患者さんも、がん以外の病気を持たれていたり、複数がんの方も少なくあり、そんな場合には、内科一本、外科一本というわけにはいかないところがあります。
そんな患者さんのために、医療をコーディネートしてくれるのが、概ね、腫瘍内科さんの役割と言えます。
がん哲学外来、というのは、その医療と患者さんとの間にある距離を詰める役割を担っておられるのかな、というのがこちらの記事を読んだ感想です。
確かに、大きな病院だと、長い長い時間待たされる割に、お医者様との対話はわずか数分で済んでしまうことが多々あり、それではコミュニケーションも何もありません。
もちろん、それでも問題が無い方もいらっしゃいますが、もっと不安や悩みを聞いて欲しいという方も大勢おられると思います。
そのような方の”悩み相談所”ががん哲学外来、と言うとあまりに軽すぎでしょうか。
お相手が、カウンセリング専門のカウンセラーではなく、お医者様であることがとても重要であると私は思います。
記事中、樋野先生が仰るところでなるほどなあと思ったことは、がんという悩みに一日中支配されていることの問題です。
樋野先生は一日一時間でよいと仰っていますね。
以前、余命宣告を大きく超えて長い期間をサバイバルされているがん患者さんの特徴、ということで定性調査結果を見たことがあるのですが、結構な割合で「自分ががんであることを忘れている」方がいらっしゃることに驚きました。
精神状態がどのように予後に関連しているのかまではわかりませんが、悪い影響を与えているということは無さそうです。
もちろん、樋野先生が仰るところは、生命予後に良いからあまり考えなさんな、と言うことではなく精神衛生を高めに保つことの重要性だと思っています。