#脳腫瘍
悪性脳腫瘍 核酸医薬「TUG1-DDS」が2024年に治験実施へ 名大他/医療NEWS
●膠芽腫マウス試験、RNA「TUG1」を抑制する薬と標準治療薬併用で顕著に腫瘍増殖抑制、生存期間を著しく改善
●2024年4月から医師主導治験開始
●論文はNature Communicationsオンライン掲載

https://www.qlifepro.com/news/20230824/tug1-dds.html

 

一昨日とりあげたnature掲載の名古屋大学研究成果について、翻訳された記事が出ました。

 

がん細胞が、RNA「TUG1」のDNA保護機能を利用して攻撃からその身を守り、増殖しうてしまう機構をつきとめた。

 

ヒト膠芽腫モデルのマウスでの実験で、TUG1を阻害薬と標準治療薬テモゾロミド併用群は、テモゾロミド単剤群より顕著に腫瘍増殖抑制、生存期間の著しい延長が見られた。

 

というもの。

 

更に、2024年4月からは医師主導治験開始です。

 

名古屋大学による核酸医薬「TUG1-DDS」の開発は、当初、膵臓がん向けに研究が行われていた計画がありました。

 

2021年のことですから、まだ過去形で語るべきことではないのですが、膵臓がんと同じく難しいがんである膠芽腫でヒト臨床試験に進むことが出来たのは、そちら(膠芽腫)の効果が顕著であるからだと思います。

 

また、免疫療法との併用が有効と見込んでいる点では、他のがん種においての可能性もあるのではないでしょうか。

 

期待の大きい研究です。