#大腸がん
大腸がんは治せる病気に…患者の気持ちが前向きになれる二つの言葉/ヨミドクター
●「大丈夫」「しょうがない」
●4期でも切除できれば治癒の可能性はある
●腹腔鏡手術により骨盤内深部でもリンパ節を正確に切除できるようになり肛門温存出来る可能性が高まった

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230509-OYTET50018/

 

早期大腸がんに対する日本の標準的な内視鏡手術になっているESD( 内視鏡的粘膜下層剥離術 )が、長期観察の結果、再発率や生存率などの点において非常にすぐれた実績を残していることが昨年発表されました。↓

2cm以上の早期大腸がんに対する内視鏡治療(ESD)、手術時間の短縮と良好な治療成績を確認

https://oncolo.jp/news/220810hy01

 

5年生存率は93.6%、疾患特異的生存率(大腸がん以外の死因を排除した生存率)99.6%、腸管温存率88.6%、局所再発率0.5%

 

私はこの成果を見て、大腸がんは早期発見されれば基本的に「治る」病気になった、という認識を明確にしました。

 

そしてもう一つ。

最近は、日本の外科手術傾倒型のがん医療について、揶揄するような論説が見受けられるのですが、治る、という点において、特にこの大腸がん手術においては優れた技術があることがわかります。

 

大腸がんになってしまった原因については、確かに「しょうがない」とあきらめて良いと思いますが、治療については「大丈夫」な場合が多い、ということですね。