#肺がん
肺がんステージ4で5年生存率2~3倍向上「驚異的な結果」免疫チェックポイント阻害薬(ICI)で/AERA
●ICIが使用開始7~8年
今の「5年生存率」はその前の治療結果
●最新の同生存率例→キイトルーダ群でステージ4の5年生存率31.9%

治癒に近い状態が望める
https://dot.asahi.com/articles/-/197858?page=1

 

冷静な評価として、この事実は受け止めておくべきことだと思いました。

 

まず、一つの大事な目安とされる「5年生存率」について。

今、大々的に発表されているこの生存率については、概ね、2015年頃までの治療を受けた結果によるもの、だということです。

 

2015年ということは、今から実に8年前にになります。

この8年間で起きた、がん医療におけるイノベーションは反映されていない数値ということです。

 

そして、この記事の主題である、免疫チェックポイント阻害薬使用の効果測定で、なんと肺がんステージ4でも31.9%の方が5年生存を達成していることです。

 

先述の旧型治療=抗がん剤による生存率データは、

【抜粋】 1期が82.2%、2期が52.6%、3期が30.4%、4期が9.0%

 

ですから、この数値が如何に凄まじいものかがおわかりいただけるかと思います。

 

また記事内ではこのようなことにも言及されています。

【抜粋】免疫チェックポイント阻害薬の大きな特徴は、効果が出た患者は、経過を追跡すると生存曲線が水平になる。つまり、効果が出て、5年など一定期間を過ぎると亡くならないで、そのまま治癒に近い状態を保つこともある

「進行肺がんの患者さんに対する治療の現在の大きなトピックスは、免疫チェックポイント阻害薬を1年間続けて効果があった人は、その後休薬しても効果が持続するという仮説の検証です。それを証明するために、現在、治療効果のある人を、治療を継続する群と休薬する群にわけて比較する医師主導臨床試験が我が国でおこなわれています」

 

現在、最も期待されているものの内容なのですが、それは免疫チェックポイント阻害薬の効果持続で、そのような数値が出ていることから試験が行われているとのこと。

期待が高まります。

 

ここまで免疫チェックポイント阻害薬が持ち上げられていると、「何かあるんじゃないの」と思ってしまいますが、事実は事実です。

 

がん医療の発展に嬉しい気持ちで驚き、期待しています。