#適度な運動
がん患者は、どんな運動をすればよいのでしょうか?/ヨミドクター
●高野利実医師
●抗がん剤治療中も運動OK、”楽しく”、運動習慣がある方がバリバリやっても問題無い
●今後評価として考えられる指標:生活の質・治療効果・生存期間
●米国「運動はおくすり」
 
私が勝手に尊敬する高野先生がお答えということで取り上げました。
この先生は、質問される方やがん治療中の方がどんな反応をするだろうか、ということを繊細に意識しながら「言葉」を発せられる方です。
 
「愛」って色々だと思います。恋愛、兄弟愛、家族愛・・・・
その中でも、がんを治療されている方の心に向き合っておられる高野先生からは、患者さんに対する愛すら感じます。
 
さてこちらの記事での高野先生の表現は、割と控え目と言えますが、率直に言えば「がん患者さんも運動をどんどんしてください」だと思います。
 
運動ががん治療にもたらす好影響について、正式なエビデンスは確かにまだ無いようですが、後ろ向き分析などの統計アプローチでは、運動している方はしていない方より長く生存されている、これはもう明らかだと思います。
 

ですから、私がもし「がん治療中だけど、運動ってした方がよいの?」ときかれたら、「おすすめします」と答えます。

 

どんな運動が良いかと言えば、それはその方のレベルにもよります。

 

全く運動をしていない方なら、手指、足指のグー・パー運動から。

ゆっくり歩ける方なら、ゆっくり歩きと停止のインターバルから。

普通に歩けて走れる方なら、1分130-140歩程度の速歩インターバルから。

 

あくまでも、私の主観ですが、その程度からはじめることをお勧めすると思います。

※歩けるメリットって、すごいなと最近思っています。

 

ポイントとしては、運動に慣れてきたら「少しだけキツイかな」という”山”を作ることです。

ここは無理し過ぎてはいけない部分ですが、まずは10秒だけがんばる、とかです。

こうすることで、筋力低下を抑えることが出来ます。

 

高野先生が所属されているがん研有明病院では、乳がん患者向けのエクササイズプログラムを作成中とのことです。やはり、運動はした方がよい、とお考えなのです。

こういうプログラムは助かりますね。

完成が楽しみです。