#ケトン食
がんケトン食療法をきっかけに、9年間生き続けたあるがん患者さんの話/Yahoo
◎ケトン食開始後3カ月で肺がんがやや縮小も脳転移
◎一旦ケトン食はやめた(あきらめた)が脳転移がんへの放射線治療が劇的に効く
◎肺も分子標的薬で更に縮小し手術で除去
https://news.yahoo.co.jp/articles/abec838044dfccb7b26b2e292ed55c238da019a9
肺がんの方の事例ですが、記事文面から推測すると、切除不可状態であった肺がん患者さんで、病期も高かったことが推測されます。
また、ケトン食メニューで「がんばった」とありますから、それなりに制限されたメニューを実施されていたのかなあ、とも思います。
脳転移に至りながら、放射線治療で消え、肺がんも切除出来たとのこと、本当に目が覚めるような実績だと思います。
このように言われる方もいらっしゃると思います。
「それは医療の治療成果であって、ケトン食が良かったとは限らない。」
しかし、それもまた想像領域の話で、医療のみかケトン食などの食事療法のみか、どちらの方が切除不能肺がんや脳転移がんに効くのか、などの試験はなかなか実施することも難しいですから、答えが見つからないものに関するイデオロギー対決に終始することになります。思想のぶつかり合いにしかならないということです。
私は、自分ががん患者さんの立場なら、ケトン食とやらの不味いかも知れないものを食べることで、がんが多少なりとも良くなる可能性があるのであれば、がんばって試してみよう、と思うはずです。
だから、そんなことは無駄、とか、足元を見られているだけ、とか、思想で言うなよと思うのです。
また私はこう言うと思います。
「医者や病院なんてもうどうでもよい」と無視しているのではなく、何を食べようか考えているだけだ。食い物のことくらい、好きにさせろよ。と。
ケトン食を断然におすすめする、とはまだ言えないのですが、エビデンスもあって信用価値が高そうな食事療法だと思います。
ケトン食とは要は、糖分からではなくケトン体をエネルギーにする言わば「生き方」のことである気もするのですが、そういう生き方も良いかも知れません。
現在、ステージ4の患者さんに対象を特化したケトン食を用いた延命療法の臨床試験も実施されています。
ただしこれは、標準治療が優秀かケトン食が優秀か、というより、抗がん剤治療と比較してQOLを高い状態で維持し、どれだけ生きれるのか・抗がん剤治療より生きられるのかそうではないのか、というまさに生き方の選択肢を用意出来ないかという試験です。
生き方の選択として、ケトン食が”あり”になるように、心のどこかで願っています。