#乳がん #がん相談
乳がん、標準治療は「並」ではなく「特上」
◎6年前乳がん診断、肝転移から多臓器転移、エンハーツ以外の療法はあるか?
◎医師「保険適用の標準治療が現時点で最も有効性が期待できる治療」

配信:IZA
https://www.iza.ne.jp/article/20230321-AZU353QP3ROCNAFUW3ZEBNNPTM/

 

標準治療が最上の治療と言われて久しいですが、私はこの言葉に賛同しています。

 

ただ、とは言え、標準治療以外の何かを探すのが、実際に治療中のご本人の止むに止まないご心情であるわけで、それをそのような表現で「お辞めなさい」と言ったところで、説得力が今一つありませんね。

現時点ではまだあらゆるがんが完全に治るというわけでもないのですから。

お医者様と患者さんのコミュニケーションが如何に重要かがわかります。

 

私がもしお医者様で、そういう標準治療以外のものを探しておられる患者さんの担当で、標準治療のみに専念させたいと思っているします。

最も効果的なのは、実際にがんに罹られたお医者様が、どんな治療を受けておられるのか、出来れば日常生活のあり方までを何例か披露してもらうのが、一番説得力があると思います。

 

こうして多くの記事を日々読んでいますと、”経済合理性”の問題で、試験が出来ていない療法とか薬というのは、目にしたことがあります。

要は、臨床試験を含む研究・開発のコストと、それを薬として世に出した時に見込める利益が見合わない、というものです。

投資価値が低いもの、と言い換えることが出来ますが、価格が安すぎる薬等は、効き目が期待出来ても開発されない場合があるということです。(注:よっぽど効き目がはっきりしているもの、高い効き目があるだろうと推測されるものは開発されるはずですから、この経済合理性で詰まるのは「ある程度効くだろうもの」と言えるかも知れません)

自分が患者さんの立場なら、そういうものがあれば試してみたいという気になります。

 

また、まだ保険適用はされていないものの、現在開発中・試験中の薬なんて山ほどあります。

そういうものも試せないものか、とも思います。

これらのものは、標準治療ではないからだめ、と言われても諦められないものですね。

 

ただ、いずれにしても現時点でのベストとして標準治療があるわけですから、これを外す手はありませんね。