#大腸がん #九州大学
⼤腸がん再発の原因となるがん幹細胞を発⾒
◎従来、増殖が遅く抗がん剤の標的とされなかった「P57遺伝子を発現する細胞」、これを除去したところ強力に再発を抑制
◎P57が抗がん剤抵抗性に関与していると示唆、有望な治療標的
配信:九州大学
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/890
昨日リリースされて、様々なメディアを駆け巡っている情報です。
言わばがんの親玉であるがん幹細胞に関する研究で、新しい知見となります。
がん幹細胞がたち悪いと言われるのは、抗がん剤治療中は眠っていて、やがて起きてくる、という性質があるからです。
これが再発となってしまうわけです。
こちらの九州大学の研究によりますと、「P57遺伝子が発現しているがん細胞」というのは進行が遅いため、これまでの抗がん剤は、あえてこれをターゲットとしてこなかったと。
しかし、試しにマウス実験で、この「P57遺伝子が発現しているがん細胞」を除去したところ、再発が抑制されたという内容です。
がん幹細胞の休眠と覚醒については、まだまだ謎だらけなようですが、どうやらこのP57遺伝子が関与しているようだ、ということが見えてきたようですね。
もちろん、再発機序がこれ一様というわけでもないようすから、その一つということにはなりますが、大変意義深い発見であると思います。