#小児がん
【2月15日は国際小児がんデー】小児がんの8割は治っても「治すだけでは不十分」な理由
◎晩期合併症対策に長期フォローが必要
◎海外では承認も日本では未承認の薬が多い
◎「2割が治らない」ことに焦点を
配信:ダイヤモンド
https://diamond.jp/articles/-/317704
かねてからの課題であるドラッグラグについては、もっと対策されるべきだと思います。
【抜粋】
「今、分子標的薬がいろいろとできていますが、日本にはあまり入ってこないという問題があります。というのも、分子標的薬の多くは、海外のベンチャー企業で創られています。大企業が開発した薬は、割と短期間の遅れで入ってきますが、ベンチャーの薬は難しい。日本側に受け皿になる企業が少ないので、どうしてもドラッグラグあるいはドラッグロスができてしまうのです」
つまり、日本市場の規模が小さいので企業がこれに投資価値を見出せない状況。
「たとえば神経芽腫(注:神経の細胞にできるがん)の薬でも、海外では30年前から使われて、効果や安全性もある程度認められているのに、日本には入ってきていない薬があります。海外では普通に使えているのに日本では使えない薬がたくさんあります。医師としては非常に悔しい思いです。
こうしたラグを埋めるには、治験が行える体制整備をしっかりした上で、希少がんに対する新薬を輸入販売する企業には国がインセンティブをつけるなどの仕組みにしないと難しいのではないでしょうか」
どうしたら良いのか、具体的にイメージが湧きませんが、少子化対策であれほど議論しているのですから、生まれて育った子供を大事にすることは当然のことであり、小児がんに関するこのドラッグラグにはもっと心血注いでもらっても良いと思います。