#肺がん
マサチューセッツ工科大学ら、肺がんを発見できるAIシステム開発
◎CTのデータから6年先までの肺がんリスクを予測出来るシステム
配信:FORBS
https://forbesjapan.com/articles/detail/60314
ディープラーニングさせた”AIの目”ですね。
臨床現場で用いられることになるのは、まだまだ先になりそうですが、近未来の医療の役割を微妙に変える一つになる可能性を秘めているように思います。
がん検診というのは、がんが出来ているかどうかを判別するためのものですが、こちらはそのもう一歩手前、いわゆる前がん状態のような段階で見つけてしまうものと言えます。
記事にもあるように、それは素晴らしいことではあるのですが、仮に6年前にわかったとして、どのような処置がなされるべきかまでもパッケージングされていなければ、ただ患者さんを不安に陥れるだけのものとなりかねません。
これは、日本で言えば、どこまでを保険治療として認めるか=そのリスクを病気とするのかどうかを取り決めておく必要もあります。
要するに、本当に意味のあるものとして医療現場で用いられるためには、そういう整備が必要になってくるということです。
しかし、事は肺がんです。
未だに危険性が高く罹患率も高いこのがんを、事前になんか出来たり、超早期に治療出来るなら、どれほど多くの命が救われるでしょうか。
がんリスク判定と言えば、線虫検査のNNOSEが世に登場して久しくなりました。
精度の問題がスキャンダラスに報じられたせいで、なんとなくキワモノ扱いになってしまっているところが残念でならないのですが、先述した医療上の整備を飛び越えてマネタイズしてしまったことも大きな要因であると思います。
その医療上の準備がどれほど大変なことであるのか、ある程度の想像はつきますが、行政も企業も、どうか正義に立って、命を救えるものを優先してもらいたいものです。