難治性がんのシールドを破壊し、薬剤や免疫細胞が浸透しやすくする技術の開発 
・「トラニラスト搭載ナノミセル」によってがんの成長・増殖に関連する物質を抑制
免疫チェックポイント阻害薬との併用でトリプルネガティブ乳がんマウスが完全奏効

配信:日本の研究
https://research-er.jp/articles/view/117124

以前紹介しているものですがあらためて。

トリプルネガティブ乳がんマウスでの実験で見るべき結果を得ているとのこと。

トリプルネガティブ乳がんや膵臓がんなどの、いわゆる難しいがんの特性として、「間質」と呼ばれる繊維組織が形成されてがん細胞を守ってしまうというものがあります。

これを破壊してしまうのが、既存の抗アレルギー薬である「トラニスト」を搭載したナノミセル。
がん細胞を守ってしまう間質の原因物質を抑制して、がん細胞の”バリア”を出来にくくするということですね。

これに免疫チェックポイント阻害剤がバチっとがん細胞に届く、という感じです。あくまで素人勘定ですが。

難治性がんでお悩みの方は多くおられますから、大いに期待したい研究です。