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・緩和ケアは終末期だけのものではない 

・医療用麻薬は予後に影響しない 

・精神的なケアも重要 他

 

「緩和ケア」が終末期の方のためだけの医療ではない、ということは既に知られてきていることではあります。

 

がん治療開始当初から緩和ケアを実施することで、治療を円滑に進めることが出来る、治療中の生活を維持することが出来る、そういうようなメリットがあると考えていただいてよいと思います。

 

こちらの記事でも語られる通り、緩和ケアの中で重要な役割を担うのは「痛みに対するケア」です。

 

身体的な苦痛は精神的にも大きな影響を与えますし、生活面での不具合そのものと言えます。

 

こちらの記事で紹介されているのは医療用麻薬。

麻薬と聞くと何やら恐ろしく、最後の手段、いよいよ麻薬という風に思ってしまうのですが、実はそうでもないようなのです。

【抜粋】副作用の強さや依存性への心配に加え、麻薬を使用することで寿命が短くなる印象を持つ方もいらっしゃいますし、麻薬を使うほど自分は末期なのだと思われる方もいます。しかしこれらのイメージはすべて誤解です。まず副作用はどの薬にも存在し、医療用麻薬にも悪心・嘔吐、便秘、眠気といった副作用が確かにありますが、これらの症状を対策できる薬も一緒に処方されるほか、症状も数日〜数週間で消失することが多いとされています。また、医療用麻薬の使用によって予後(疾患による残りの寿命)に違いはなく、がんの進行度ではなくその人自身の痛みに応じて使っていくものです。

 

あくまでも記事からの情報ですので、お医者様の話で確認すべき内容ではあると思います。

ただ、麻薬だから怖い、という印象は一旦置いて、痛みを取り去るというメリットで捉えてみる必要はありそうです。

 

ここ1年くらいは、緩和ケアに関しての記事が山のように出てきています。

確かに、患者さんにとってメリットになることばかりですし、これからこの分野=治療を補助していくという考えでの医療が更に活発化していくことが予想されます。

 

ただ、問題は、緩和ケアもまだまだ均てん化されたものではないということです。

病院によっては緩和ケアが無いところもまだまだたくさんありますし、その質についての悪い話もそれなりに聞いたりもします。

まだまだ黎明期か、以前の定義からの過渡期とも言えるかも知れませんが発展に期待したいと思います。