【記事リンク↓】配信:スポニチ
治療経過が順調な秋野暢子さんですが、放射線治療を選んだ経緯について言及されています。
お医者様からは、摘出手術を勧められたようですが、声帯、食道を温存して仕事を続けたいという希望から、放射線治療を選ばれたようです。
ただひたすら、命を長らえることはとても大事な目的で、その場合は手術の選択ということであったかも知れません。
しかし、秋野さんはどう生きたいかをしっかりと決めて選択されたということで、実際、そのメリットは大きいと思います。
治療成績についても、実のところ個人による差はあるわけで、統計的にどうかというのは、選択時の一つの基準に過ぎないとも言えます。
自分の人生に対する価値観はさまざまです。
昨年、ジャーナリストの金田信一郎氏が、進行性の食道がんを患いながら、手術ではなく放射線治療を選択されたことが書籍化され、ちょっとした話題を呼びました。
あの本から、病院、お医者、治療、その選択について、金田さんがご経験された部分においても実情を知ることが出来、大変に勉強になりました。
金田さんもやはり、生き方にこだわって放射線治療を選ばれたと記憶していますが、そこには、手術と放射線治療を比較した時の、冷静な予後判断があったはずです。
手術と放射線では予後に大きな差はなく、それなら仕事も続けられる放射線を、という選択。
秋野さんも同じような感じだったのか、それはわかりませんが、やはり生き方の価値を重視されたということです。
私は個人的な希望8割の予想で、秋野さんは長き生きられると思っています。
がんの診断を受ける前から健康に気をつかい、食事や運動をしっかりコントロールされて来られたとのこと。
がんというのは、どれだけ気をつけていてもなる時はなるものです。
それは、遺伝子という言わば設計図の問題でもあるからです。
それでがんになられた秋野さんですが、これまでの治療状況を見ていても、身体状態が良いようですし、治療成績も良好の上、ほどのものです。
もちろん、治療はまだまだこれからも続きますが、がん予防への取り組みは、がんとの闘いへの取り組みでもあることを、是非とも示していただければ、と願っているのです。