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最近、槍玉となりつつある人工甘味料ですが、負の面、が見えてきているということかと思います。

 

記事によりますと、腸内細菌叢のバランスを狂わせる、食後血糖値を下げにくくする、糖尿病・心血管疾患・慢性腎臓病のリスクを上げる、など、否定的な文字が踊っています。

 

人工甘味料と言っても、色々な種類がありますので、どれが良くてどれが悪いのか、ということが起こって当然ですが、サッカリン、スクラロース、アスパルテームは、普通の砂糖を摂るより血糖値が高くなってしまうことをマウスで確認しています。

 

これがヒトでどうなるのかの実験も行われています。

【抜粋】 チームはまず、1375人の参加者の中から、過去にゼロカロリーの甘味料を摂取したことのない120人をランダムに分けて、一般的な非栄養性甘味料4種(サッカリン、スクラロース、アスパルテーム、ステビア)のうちいずれか1つを2週間摂取してもらった。

 

科学者らは比較のため、これらの甘味料を与えられていないグループも設定し、それぞれの血糖値の反応を比較した。  

 

まず、4種の甘味料のうちいずれかを摂取し始めて2週間以内に、科学者らは、参加者の腸内細菌集団に明確な変化を認めた。

「腸内細菌の構成、機能、それらが血中に分泌する分子に、明らかな変化が確認されました」とエリナブ氏は言う。

つまり、腸内細菌が非栄養性甘味料に迅速に反応するということだ。  

 

そのうえで、食後の血糖をコントロールする機能にこれらの甘味料がどのような影響を及ぼすかを確かめるため、研究者らは、参加者にブドウ糖飲料を飲ませて血糖値の変化を調べた。

 

通常、血糖値は15~30分でピークに達し、2~3時間以内に普段の値に戻る。

血糖値がずっと高い状態にとどまる場合、体が過剰なブドウ糖を適切に処理・貯蔵できていない「ブドウ糖不耐症」と呼ばれる状態になっていることが示唆される。  

 

今回の研究において、スクラロースとサッカリンは体をブドウ糖不耐症へと近づけた。もしこの状態が継続すれば、体重の増加や糖尿病を引き起こす可能性がある。アスパルテームとステビアは、試験で摂取したレベルでは耐糖能に影響を与えなかった。

 

この記事、事実だと認めるのなら、糖尿病の方は、スクラロースやサッカリンが入った飲料等は摂らない方がよいですね。

 

ヘモグロビンA1Cは、長期的な血糖値の状態を表示する数字ですが、血糖値が高い状態を維持してしまうということは、この数値は高くなる傾向がありますし、何より、体に大きな負担をかけてしまいます。

 

人工甘味料は、摂取してもカロリーとならないところがメリットとされていますが、太らないという点では正義と言えるのでしょうが、糖尿病のように、糖分をコントロールしていく必要があるという点では必ずしも正義ではないのかも知れません。

 

かく言う私も高血糖の傾向があり、一時期はコカ・コーラゼロをよく飲んでいたのですが、あれにもスクラロースが含まれています。

摂取カロリーを抑制しながら、その他の食品で摂取する糖分による血糖値上昇を高い状態のまま保ってしまう。そんな矛盾があるようです。

 

腸内細菌叢のバランスを崩してしまう、というのは、明確にわかったわけではないのですが、どうもコカ・コーラゼロを飲むと、お腹の調子が悪くなって吐き気もしてくると感じたので止めたのですが、完全にその不調はなくなりました。

 

とは言え、今や漬物にも人工甘味料は使われますし、完全に食生活から取り除くことはなかなか難しいかも知れません。

とりあえずは、人工甘味料入りの飲料を飲まないようにしようと、個人的には思っています。