本記事はこちら↓ 【ヨミドクター 様】
漠然とした不安は、漠然とした不安のままだと、ただ気持ちが萎縮し、最善の方法を選択していくことが難しくなると思います。
その漠然とした不安を、1つ1つの不安に分解することを、相談と言うのかも知れませんね。小さな不安は、解決出来ることも結構あると思います。
そのために、このような相談窓口を利用するとよいのではないでしょうか。
言葉に出してみる、それだけで、急に前向きに進んでいくことが出来るものです。
がん研有明病院のがん相談支援センター↓
https://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/total_care/consultation_support_center/index.html
【抜粋】
気軽に相談できる医療者がいない場合や、もっと詳しく具体的な話を聞きたい場合、担当医には言いにくいことを相談したい場合、家族や仕事に関する悩みを相談したい場合など、どんな状況でも、どんな相談にも乗ってくれる場所があります。「がん相談支援センター」です。
がん相談支援センターは、全国に400以上ある「がん診療連携拠点病院」などに設置されています。もし、がん診療連携拠点病院にかかっているのであれば、そこで相談すればよいですし、そうでない場合は、お住まいの近くの がん診療連携拠点病院を探して、そこのがん相談支援センターに相談してみましょう。
がん相談支援センターは、患者さんご本人、ご家族はもちろん、どなたでも無料で相談できます。対面で相談するだけでなく、電話での相談も可能です。匿名でも相談可能です。相談内容を、相談者の了解なしに、担当医や他の人に伝えることはありません。
内容によって、看護師、医療ソーシャルワーカー(MSW)、臨床心理士(公認心理師)などが対応します。お話をうかがい、質問にお答えし、必要な資料をお渡しし、情報集めのお手伝いをします。院内で受けられる医療を紹介して調整したり、他の医療機関を紹介したりします。担当医とは別の医師の意見を求める「セカンドオピニオン」をお勧めすることもあります。より専門的な対応が必要と判断されるときは、院内外の適切な専門家を紹介し、行政サービスや支援制度も紹介します。
相談内容はどんなことでも構いません。「うまく伝えられないけど、不安でいっぱいなので、話を聞いてほしい」といったことでも大丈夫です。相談者のお気持ちをうかがいながら、これからどうしたらよいのか、どう考えたらよいのかを整理するお手伝いをします。まずは、気軽に、がん相談支援センターに立ち寄ってみるか、お電話してみるとよいでしょう。
タイミングもいつでも構いません。がんと診断されて間もないときには、考えなければいけないこともたくさんありますので、ぜひご利用いただければ、と思います。その後も、治療方針に迷ったり、悩みが生じたりしたら、そのたびに相談してみるとよいでしょう。あせって仕事を辞めてしまったりする前に、何か社会的なサポートを受けられないか、相談しましょう。今後の妊娠・出産の可能性(妊孕性)についてどう考えるかなど、治療を開始する前に相談が必要なこともあります。
がん相談支援センターで扱っている具体的な相談内容を下に示します。
・不安、気持ちの落ち込み
・がんの種類や標準治療
・自分が受けている治療やこれからの治療方針
・治療の副作用対策
・担当医とのコミュニケーション
・家族とのコミュニケーション、 子供にどう伝えるか
・自施設や地域の医療機関でできること
・転院調整、在宅医療の調整、緩和ケア病棟の紹介
・セカンドオピニオン
・生活上の注意(運動・食事など)
・代替療法や健康食品
・脱毛など外見上の悩み
・妊孕性温存
・仕事と治療の両立
・AYA世代特有の悩み
・医療費の心配
・利用できる制度やサービス
・患者会やサポートグループ活動
・がんゲノム医療
・臨床試験や治験
・希少がん
・一人暮らしで頼れる人がいない場合の悩み
・コロナ禍の悩みや不安