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血液がんで一定の効果をあげているCAR-T療法ですが、固形がんはまだまだこれから。

 

こちらの研究は、CARVacと呼ばれるmRNAワクチンとの併用です。

 

【抜粋】
有効性評価が可能であった14人の患者のうち、投与6週間の時点で、精巣がん患者4人と卵巣がん患者2人に部分奏効(PR)が認められ、全体の奏効率は約43%だった。部分奏効が認められた患者のうち、4人はCAR-T細胞単独、2人はCAR-TとCARVacの併用療法を受けた。病勢コントロール率は86%だった。評価可能な患者のうち、部分奏効が認められた患者において、投与後12週目に奏効の深化が観察された。うち1人に完全奏効が認められ、効果は6カ月間持続した。

 

「ほとんどの精巣がん患者が用量レベル2で臨床的有用性を示し、現在も完全奏効を維持する1人を含め、深い奏効が観察されたことは注目に値します」

「CLDN6 CAR-T細胞療法は、単独またはCARVacとの併用でも安全であり、CLDN6陽性のがん患者さんにとって有望です」

「CLDN6を標的とした細胞療法はこれまでありませんでしたが、私達のアプローチは固形がんに対する他のCAR-T試験のデータに比べて優れていて、すでに有効であることを示唆しています」