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配信:AERA
胃がん下層の粘膜ごと剥がし取る内視鏡手術「ESD」が話題ですが、やはり経験がものを言うようですね。
懇意にしている元米国立がん研究センターの研究員さんが10年ほど前に言っていたのですが、あらゆるがんの手術について、米国は日本より勝っていると思っていた。日本から多くの医師が米国に来て勉強していたから。ただし、胃がんについては別。日本には素晴らしい技術があり、米国から日本に勉強しに行くべき、と。
もちろん、極端な表現をされていると思いますが、「ESD」をはじめとした手術の技術が高いことは、喜ばしいですね。
【抜粋】
■適応がさらに拡大ESDが治療の主流に
現在の胃がん内視鏡治療の主流である「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」は、適応となるがんの大きさの制限が撤廃・緩和され、3センチを超える病変にも広くおこなわれるようになっている。分化型のがんでは、2018年に大きさの制限がなくなり、21年2月には未分化型のがんでも、2センチ以下ならおこなえるようになった。
「ESDの適応がどんどん広がっているぶん、治療の水準は医師の経験によるところが大きい。治療数は、病院選びのひとつのポイントになるでしょう」
と、小野医師。並木医師も同意見だ。
「切除ラインを決めづらい、粘膜をはがしづらいといった難しい場面をいかに切り抜けるかがカギ。治療数が多ければこうした場面の経験も多いと考えられ、質の高い治療が期待できます」