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配信:がん医療情報リファレンス
最も期待している研究の一つがmRNA創薬による、がんワクチンの開発です。
本来10年はかかると言われるワクチン開発ですが、新型コロナ用ワクチンの開発を機に、このmRNA手法が実用化され、1年足らずの超短期間での実用化に成功しました。
同じロジックを用いて、がん治療に使用することが出来るワクチンの開発についての記事です。ますます期待します。
【抜粋】
Bauman氏は進行性頭頸部がん患者を対象に、個別化mRNAワクチン+免疫チェックポイント阻害薬の併用療法を検証する臨床試験を共同で主導している。本臨床試験には当初大腸がん患者も含まれていたが、この患者群にはこの治療法が有効ではなかった。
しかし、頭頸部がん患者では早期で良好な結果が得られた。最初の参加患者10人のうち、2人は治療後に腫瘍の徴候がすべて消失し(いわゆる完全奏効)、他の5人は腫瘍が縮小した。
「頭頸部がん患者の最初の群で、完全かつ持続的な2つの奏効例が確認されたことは驚きでした」とBauman氏は述べ、「本臨床試験における頭頸部がん患者の参加者を40人に拡大しました」と指摘した。
一部の企業では、前立腺がん、消化管がん、悪性黒色腫など特定の種類のがんと関連する数十種類のネオアンチゲンを集めたmRNAがんワクチンの研究も行われている。