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配信:ダイアモンドオンライン

 

千葉大病院に導入された、MRリニアック(エレクタユニティ)のお話。知人の放射線技師の方も、この装置を絶賛されていました。

 

【抜粋】

早期発見されたがんは、放射線治療を適切に行えば切らなくても治せます。放射線は切除不能になった進行がんに対する緩和ケアのためにだけあるわけではない、根治(完全な治療)にも使える治療法なのです。

 例えば早期(I期)の喉頭がんの標準治療は放射線治療です。それで90%は治せる。手術は、放射線で治せなかった場合の手段です。ほかのがんでも放射線で治せるものが多いのに、世間の皆さんには情報として伝えられていないのが残念です。」

従来の放射線治療は、正常な細胞へのダメージを最小限に抑えられる“適切な量”と、がん細胞をしっかりと死滅させられる“適切な量”を両立させるための、難しいさじ加減を工夫しながら行われてきた。エレクタユニティは、そうした困難を解消し、適切な量の両立を可能にさせる装置なのである。

人間の体の中は、ジッとしているときでさえ絶えず動いている。呼吸や姿勢の変化に伴っても動くし、ぼうこうに至っては、刻一刻と尿がたまっていくので一時として同じ形状であることはない。そのためこれまではどうしても病巣の位置が動くことを考慮して、事前にCTで撮影した病巣の周囲に10~20ミリの“のりしろ”を確保し、範囲を広げて照射しなければならなかった。

病巣が重要な臓器に隣接している場合には、少なからぬ副作用が懸念されるため、がんを治すのに十分な線量を照射するのも難しく、早期がんであっても放射線治療を第一選択肢にすることはできなかったのである。

「ところがエレクタユニティは、“高画質”のMRI画像でほぼリアルタイムに病巣を確認し、狙い撃つことが可能です。その精度は、従来の装置が夏みかんの白くて厚い皮並みだとしたら、温州みかんの薄皮です

 

つまり、超高精度に病巣のみを叩くことを可能にしている放射線治療装置ということです。