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配信:大紀元

 

【抜粋】

がん治療中の患者は、第一に、エネルギー源となる十分なカロリーを摂取しなければなりません。これは食事の量と内容の両面において求められる条件です。次に、良質なタンパク質を十分に摂ります。

 

在宅でがん治療中の人は、総じてタンパク質は摂れていますが、摂取カロリーは非常に不足している傾向があるのです。

がん治療中にカロリーが不足すると、どういうことになるのでしょうか。
食べた食物の栄養(タンパク質、炭水化物、脂肪)は、まず毎日の基礎代謝を維持するため優先的に使われます。つまり、タンパク質もふくめて、これらの栄養は基礎代謝を維持する原動力(カロリー)として先に消費されるのです。
そこで余剰分となったタンパク質が、次にようやく「がんとの闘い」に回されます。

ところが体の各処は、すでに病のために相当痛んでおり、「大修復」を必要としています。
脱毛の回復、手術後の傷の治癒、がん細胞に対抗するため白血球レベルを上げるなどの大事業は、これこそ主役となるタンパク質が不足していては不可能なことなのです。

そこで、がん治療中の患者は、できるだけ多くのタンパク質を「がん闘病の最前線」へ回すようにしなければなりません。
そのために、毎日の食事の第一条件は「カロリー需要を満たす」ことであり、そうしてこそタンパク質が体内で有効に利用されるとともに、適正な体重が維持されるのです。

がん治療中の食事について、通常の3食では不足するカロリー分は「お菓子で補う」という方法も取れます。
食事の量に変化がないか、よく観察してみましょう。毎回の食事のなかで、食べ切れなかったものはありませんか。
例えば、タンパク質のおかずが残っていた場合は、午後のおやつの時間に「茶蛋(お茶で煮た卵)」を1個食べたり、飲み物にプロテインパウダーを加えたりします。野菜や果物を食べきれなかったら、午後に野菜ジュースを一杯飲むと良いですね。
そして、摂取カロリーが不足している場合は、スポンジケーキやプリンなど、甘味があって食べやすい「お菓子」を適量食べてもいいのです。