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配信:日経メディカル
【抜粋】
TASUKI-52試験は、日本、韓国、台湾で登録された、化学療法未治療でEGFR変異とALK転座がないIIIB/IV期または再発の非扁平上皮NSCLC患者を、ニボルマブとベバシズマブ、化学療法の併用療法群(ニボルマブ群、275人)と、プラセボとベバシズマブ、化学療法の併用療法群(プラセボ群、275人)に無作為に割り付けて行われた。
ニボルマブ群の患者には、3週間おきにニボルマブ360mg、カルボプラチンAUC 6、パクリタキセル200mg/m2、ベバシズマブ15mg/kgが投与された。対照群にはニボルマブの代わりにプラセボが投与された。両群ともカルボプラチン、パクリタキセルは、最大6サイクルまで投与された。ニボルマブ、プラセボ、ベバシズマブは病勢進行か受容できない副作用の発現まで投与された。主要評価項目は、独立画像判定委員会の評価に基づくPFS。副次評価項目は、全生存期間(OS)、奏効率(ORR)、安全性だった。
観察期間が全員19.4カ月以上となったOSのアップデート解析の結果。
OSイベントは両群合わせて270件。OS中央値は、ニボルマブ群が30.8カ月(95%信頼区間:26.8-34.7)、プラセボ群が24.7カ月(95%信頼区間:20.9-28.3)、ハザード比0.74(95%信頼区間:0.58-0.94)で、ニボルマブ群で延長していた。カプランマイヤー曲線は6カ月頃から離れ始めていた。12カ月OS率はニボルマブ群が81.3%、プラセボ群が76.3%、18カ月OS率はニボルマブ群が69.0%、プラセボ群が61.9%、24カ月OS率はニボルマブ群が58.9%、プラセボ群が50.3%だった。