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配信:日刊ゲンダイヘルスケア

 

海苔ってライトな感覚で食べることが出来ますが、その割にすごい栄養価ですね。

 

【抜粋】
 さて、そんな海苔にはなんとなく体に良さそうなイメージが強くありますが、実際どのような健康効果があるのでしょうか。日本人の食事摂取基準に記されている海苔の栄養価は100グラム当たりになっていて現実的ではないため、今回は19センチ×21センチの標準サイズ1枚(3グラム)で考えてみました。

 実はこの大きさ(約6キロカロリー)で、30代女性に推奨されている1日分のビタミンB12(72%)、葉酸(24%)、ビタミンK(18%)、レチノール当量(12%)、食物繊維総量(6%)、ビタミンC(6%)、ビタミンB2(6%)を摂取することができるのです。

 中でも、一番割合の多いビタミンB12は酸素を運ぶ赤血球を作るために必要な栄養素なので貧血予防に、またアミノ酸の合成を助ける働きがあるため、神経細胞を修復してくれることで疲れ目を予防したり、末梢神経が傷つくことで発症する肩こりや腰痛の予防にも働くことが報告されています。さらに、睡眠と覚醒のリズムにも大きく関わっているので、体内時計を正常に戻して質のいい睡眠をもたらしてくれます。ビタミンB12が吸収されやすいのは午後早めの時間帯ですから、昼食での摂取がおすすめ! おやつなどに取り入れてもいいでしょう。

 そのほか、海苔にはグルタミン酸(昆布)、イノシン酸(鰹節)、グアニル酸(シイタケ)などのうま味成分が豊富に含まれていることが分かっています。面白いことに、海苔を焼くことで細胞を包む膜の性質が変化し、うま味成分や香り成分が自由に細胞間を通れるようになり、味覚の相乗効果が生まれるのです。

 山本海苔店の研究所によるデータでは、焼く前と焼いた後でグルタミン酸は324→1177、イノシン酸58→159と圧倒的に溶出量がアップしています。そのほか、アルコールの分解を促進し、二日酔い予防に役立つタウリンも309→1220(いずれもミリグラム/100グラム重量)まで増加しているのです。