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「マクドナルド化」する日本のがん治療、世界から取り残されて破綻寸前 | がん治療選択 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)
ダイヤモンドオンライン210815
マクドナルド化というのは、飲食チェーン化と言い換えが出来そうです。
標準化された品質を、全国津々浦々まで届けることは出来る。
しかし、それは数少ないメニューからの選択を意味しており、個別の患者さんのケースには対応しきれない、というものだと思います。
私はそれでも、標準治療をここまで整備してきたところと、その成果は認められて然りだと思っています。
こちらの記事の後半、遺伝子解析による個別化医療への言及があります。
今後、マニュアル医療から脱して、患者さん一人一人にベストな医療を提供するためには、これは決め手になってきますし、今のところ、日本の遺伝性解析は、世界でもトップクラスですから、ここに道はあると思います。
ただ、ひたすら「リアクション的医療費削減」にこだわる日本の行政では、到底、これを伸ばしていくことは無理です。記事には、スケールメリットを追求すればよいと書かれていますが、私はそうは思いません。
経済絶対主義をやめて、人命最重要視でコストなんて度外視の策をとることです。その結果、何が生まれてくるかに賭ければ良いのです。
また、私は初期がんへの対応こそ、完全なマニュアル化が必要だと思います。健康診断→がんリスクのスクリーニング→精密ながん診断→初期がん対応→再発防止・・・このようなサイクルがしっかりと組まれていれば、結果的に大きく医療費を削減出来るはずです。そして、進行・再発がん治療のためには遺伝子解析などからの個別化医療を実施する。これで、良い感じになると思うのですが。
問題は、がん患者さんが減って来ると、お医者や製薬会社の儲けが少なくなることですね。