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遺伝子解析結果に関連する臨床試験情報を患者に直接提供、国がんがプロジェクト開始|Beyond Health|ビヨンドヘルス (nikkeibp.co.jp)

BeyondHealth20210812

 

・・・・・・・・・・抜粋・・・・・・・・・・

国立がん研究センターは、肺がん患者の遺伝子解析結果とその結果に関連する臨床試験情報を患者に直接提供するプロジェクト「LC-SCRUM-Support(エルシー・スクラム・サポート)」を2021年8月2日に開始した。患者の居住地域や通院施設によらず、情報を必要とする患者のニーズに応えていく。有効な治療を適切な患者へいち早く届け、治療・診断薬の開発並びに個別化医療の確立を推進することを目指す。

 

今回のLC-SCRUM-Supportでは、LC-SCRUM-Asiaの遺伝子解析によって治療の対象となる遺伝子変化が判明した患者、または患者の近親者を対象に、電子メールアドレスの登録に関する同意を得た上で、遺伝子解析結果および現在進行中の臨床試験情報を電子メールで提供する。プロジェクトに登録した患者や近親者に臨床試験情報を直接提供することで、患者の居住地域や通院施設によらず、情報を必要とする患者のニーズに応えることが可能になるとしている。

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このプログラム実践の背景としては、臨床試験への参加数が少ない、ことがあるようです。

せっかく遺伝子解析によって遺伝子の異常が判明していても、それに見合った治験・臨床試験がどれなのか、患者さんにはわかりにくいという現状の解決策とも言えそうです。

 

このプログラムにより、臨床試験への参加者が増えることになれば、療法の承認に向けて速度が上がります。また、臨床試験参加者にもご自分の遺伝子変化に合わせた新療法、新薬に挑戦できるという、個別化医療への道が開けるわけで、これもメリットと言えます。

 

国がんさんの意欲的な取り組みに敬服いたします。