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唾液ポリアミン類をわずか1分で測定できる技術を開発、大腸がんを高精度に判別-慶大 - QLifePro 医療ニュース
配信:医療NEWS20210712
以前ご紹介したところ反響が大きかった、がん診断のための技術です。
既にサリバチェッカーという商標で商品化されている、複数がん対象の唾液検査技術の発展形と捉えてよろしいかと思います。
最近では、線虫を用いた尿検査がいっきに普及の様相で、これは時代を変えるな、と感じさせるものです。
ただし、個人検診用途として考えると、コストがまだ高いことと、やはり時間がかかることもネックになってきます。
比べてこちらの唾液検査。コストは線虫検査の3倍程度かかってしまいます。
ところが時間的には、既に実用化されているものでも2分程度しかかからないという「爆速」です。
これはとても大事ですね。
体への負担を考えると、線虫かこの唾液によるがん検診は、広がりを見せるはずだと思います。
しかし、遺伝子チェックサービスが思ったほども伸びなかったように、自宅での検査やプレミアムマーケに特化したものになると、社会にインパクトを与える=がん撲滅の決め手になることはないと思います。
私の思想ですが、がん撲滅のためには、
1、早期がん発見・診断のための検査フロー
2、早期がんに特化した医療と予後のケア体制
3、1、2をスムーズに進めるための経済的な補助=国民皆保険へのがん保険の組み込み
(4)、がん予防への医療介入
以上が必要だと思います。
先進医療は、主に進行がん向けとして、今後も大きく発展してもらいたいのですが、本来は双輪として早期医療がもっと確率されていくべきだと思っています。
素晴らしい検査技術が次々と登場しています。
これらが、未来の日本を良くするものとして、十分に活用されることを願ってやみません。