いよいよ進行胃癌の1次治療はIO+化学療法の時代に:日経メディカル (nikkeibp.co.jp)

配信:日経メディカル20210706

 

【抜粋】

HER2が陽性でない進行胃癌、食道胃接合部癌、食道腺癌の1次治療として、抗PD-1抗体ニボルマブと化学療法の併用療法は、化学療法のみの場合に比べて、全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)を延長することがフェーズ3試験のCheckMate-649試験で報告されている。6月にオンラインで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2021)では、地域や年齢、PD-L1発現(TPS)などのサブグループでも、その有効性が確認されたことが発表された。

また治療歴のない進行HER2陽性胃癌、食道胃接合部癌に対して、標準治療であるトラスツズマブと化学療法に抗PD-1抗体のペムブロリズマブを併用することで、高い奏効率が得られることが、フェーズ3試験である KEYNOTE-811試験の中間解析で示された。HER2陽性進行胃癌にもがん免疫療法(IO)が有効であることが明らかになり、米国ではHER2陽性胃癌に対してペムブロリズマブが迅速承認されている。