がん免疫療法薬のオプジーボが食道がん治療を前進させる可能性、米ベイラー大学研究報告|@DIME アットダイム
配信:DIME 2021.04.21
【抜粋】
食道がんの術後にオプジーボを投与された患者の無病生存期間(DFS)の中央値は、プラセボ投与群の約2倍であったという。
今回Kelly氏らが報告した第3相臨床試験には、世界29カ国で登録された
ステージ2または3の食道がんまたは食道胃接合部がんの患者794人
が組み入れられた。
全ての患者は、術後に化学療法と放射線療法を受けていた。
患者は、オプジーボを最長1年間投与する群(オプジーボ群、532人)と、プラセボを同期間投与する群(プラセボ群、262人)
にランダムに割り付けられた。
オプジーボは、240mgを2週間ごとに16週間、その後は480mgを4週間ごとに投与した。
その結果、追跡期間中央値24.4カ月における
オプジーボ群のDFSの中央値は22.4カ月(95%信頼区間16.6〜34.0)であったのに対し、プラセボ群では11.0カ月(同8.3〜14.3)
であり、
オプジーボ群ではプラセボ群と比べて、再発または死亡のリスクが約30%低下
することが明らかになった(ハザード比0.69、P<0.001)。
「DFSが約2倍に延長したことを踏まえると、
一部の患者の生存期間の延長につながることはほぼ明らかであり、治癒に至る患者の割合も上昇する可能性が高い」
との見方を示している。