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配信:東京工業大学 2021.06.25
【抜粋】
金イオンと特定のペプチド[用語1]を混ぜるだけで、がん光温熱療法[用語2]に適した形状の金ナノ粒子[用語3]である三角金ナノプレートを合成できる新しい方法を開発した。
三角形をした薄いプレート状の金ナノ粒子である三角金ナノプレートは、生体を透過しやすい近赤外光[用語4]を吸収することによって発熱の効果が得られるため、患部以外の生体部分へ余分な負担を掛けることなく、がんの光温熱療法へ利用できる可能性が高いと期待を寄せられている。
今回は粒子合成を行う際、このASHQWAWKWEのアミノ酸配列をもつペプチドの濃度を変更するだけで粒子サイズを制御し、さらにこのアミノ酸配列の一部を置換することによって、円形度の調整も施した三角金ナノプレートを合成した。合成によって得られた粒子は生体適合性が非常に高く、近赤外光を照射することでがん細胞を死滅させることができた。
がん光免療法など、外部からの光照射によって体内のがんをやっつけるという療法の開発が進んできていますが、こちらもそのカテゴリーの療法として確立出来れば素晴らしいですね。
小林先生のがん光免疫療法は、先生ご自身が術前の療法として適していると言われていました。
今は大きなコストがかかる療法ではあるのですが、将来的には、体の負担が少ない早期がんへの確実な療法として確立していければ、がん撲滅に向けて大きなステップだと思います。
そういう点で、こちらの東工大さんが開発した金ナノプレートの合成物も、体への負担が少ないものだそうですから、期待が持てるのではないかと思います。
さてここからは、私の拙い主張でございます。
「命を長らえたい」ということは、ほぼ全ての人にとって根源的インサイトでありながら、最もパワーがあってシンプルな表層ニーズでもあります。
これは、国籍や人種を超越しています。
これに答えることが出来るのが、がん医療という「ビジネス」なわけです。
このような”光療法”に関する素晴らしい技術が日本にあるわけですから、国策的な投資によって、いち早く日本国内で普及させ、世界に売り込んでいけばよいのです。
もう一つ、世界をリード出来る「早期診断」の技術とのパッケージングによって、「がんで死なない国」としてブランディングすることも可能だと思うのです。プレミアム国家になりますよ。
がんの早期発見と早期医療がパッケージで機能すれば、結果的に医療費は削減出来ることになるはずです。2人に1人はがんになる時代なんでしょう。
優秀な人材の活躍期間が延長されます。
ビジネスが活性化します。
高齢者が社会のお荷物ではなく、経済を牽引する要因になります。
税収が上がります。
そういう国には人や企業が集まってきます。
これらから波及する肯定的な効果は、はかり知れません。
医療福祉の中でも、特にがんの早期医療に関して、もっと投資すべきだと思います。
道がそれましてすみません。