抗トキソプラズマ免疫と抗ガン免疫の両方に重要な制御分子を発見―PLCβ4はキラーT細胞特異的にT細胞受容体シグナルを制御する― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (amed.go.jp)

大阪大学 日本医療研究開発機構 

 

【抜粋】

  1. トキソプラズマ感染に対し、PLCβ4欠損マウス、特にT細胞のみPLCβ4を欠損しているマウスが非常に弱いこと
  2. PLCβ4は、免疫細胞の中でも特にキラーT細胞のT細胞受容体(TCR)(※3)シグナルを制御し、活性化に関与すること
  3. キラーT細胞依存的免疫である抗ガン免疫にもPLCβ4が関与すること

を明らかにしました。

これらの結果より、PLCβ4を人為的に制御すれば、抗トキソプラズマ宿主免疫応答および抗ガン免疫双方を担うキラーT細胞の反応を同時に高めることのできる薬剤開発につながることが大いに期待されます。