京大本庶氏ら、PD-1阻害薬耐性を他人のがん細胞や白血球で克服する臨床試験を計画中:日経バイオテクONLINE (nikkeibp.co.jp)

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京都大学高等研究院の本庶佑特別教授、同大大学院医学研究科の茶本健司特定准教授、神戸医療産業都市推進機構先端医療研究センター免疫機構研究部の仲島由佳研究員らの研究グループは、PD-1阻害薬が無効のマウスにおいてエフェクター前駆T細胞の誘導能が低いことを明らかにし、非自己細胞の投与でPD-1阻害薬耐性を克服させることに成功したと発表した。研究グループはこの研究結果を基に、PD-1阻害薬が無効の患者に対して、放射線で不活化した他人の白血球やがん細胞などを移植する臨床試験を計画しているという。研究成果は米PNAS誌のオンライン版で2021年6月1日に公開された。